食用色素でペーパークロマトグラフィーもどき

食用色素を使って、ペーパークロマトグラフィーもどきを行いました。

 

こちらには、メインの実験ではありませんが、ペーパークロマトグラフィーもどきについて載せています。

 

手作り実験工作室』にも、執筆しております。

 

今後、食用以外の色素を使っても行っていこうと思っているのでアップしたら、追記します。

用意した板書はこんな感じ。

いつもより少ないです。

色素は、「色の素」ってことです。

例えば、赤色色素は、紅白饅頭の赤い方につかわれているとか、言ったけど、いまいち?だったお友達もいたみたい。

「素」は味の素の素だよって言ったら、わかってくれた子もいたみたい。

食用だから、お口に入っても大丈夫だけど、お洋服についてたら、水洗いしないといけないし、手についても、石鹸でゴシゴシしないといけないので、気を付けてねって、脅かしておきました。みんな慎重に実験してくれましたよ!

 

画像はないですが、これらの色セロファンを重ねて、色を混ぜることができるよって説明しました。

 

「例えばこれらの色のうちのどの色かは、これらのうちのどれかを混ぜっこするとできるんだけど、どれかな?」

とお友達にふると、「緑色!黄色と青を混ぜる!」って言ってくれます。

で、演示をするわけですが、演示をする側からいうと、ちょっと工夫を凝らしていて・・・

 

演示時には、色を合わせるのに、このライトの前で行いました。

色セロファンは、セットになっている色紙風のものを使いました。文房具店だったかは忘れましたが、赤はちょっとピンクっぽいです。文房具店の赤は、きちんと赤なんだけど…

 

緑色を横に置いといて、黄色と青を重ねると、ばっちり緑色になります。

とってもわかりやすいです。

ただし、ホワイトボードの上や白い壁を使っても、きれいに見えません。やはり後ろから光があった方がいいです。

また、実は、緑色は、2枚セロファンを重ねています。

演示では、黄色と青2枚重ねたものと比較するので、その方が、いいと思いました。

 

また、黒色はどうしてないの~。って声が上がりますが、「全部重ねるんだよ」って言ってくれるお友達もいます。

ただし、これを演示するときには、ライトの前ではなく、ホワイトボードの上で、色セロファンを重ねていった方が、きれいに黒くなってくれます。黒くというより、暗くかな。

 

ただし、本当は、この食用色素の黒は、いろいろな色を混ぜたのではなく、黒は、黒だけのようです。ちなみに赤も赤だけだったよう。

また、この後行う、水でのクロマトグラフィーもどきでは、画像もありますが、黒はほとんど上がりませんでした。

お友達は、「青と赤を混ぜると、紫!」とか、「赤と黄色を混ぜるとオレンジ!」とか言ってくれます。

演示ではそうなるので、やってもいいのですが、

紫色色素も、赤と青を混ぜてできているのではなく、水でのクロマトグラフィーもどきでは、紫色だけでした。

だから、お友達には、色素によっては、黒だからといって、いろいろな色を混ぜているわけではないよって、どこかで説明したほうがいいです。

ちなみに、お名前ペンの黒も、あまり混じっていません。

 

また、今回は、この後、青緑黄いろを展開させたわけですが、黒や他の色も、一緒に展開させてもいいと思います。

漬けた容器が小さなビーカーだったので、3つの色素の展開しかできなかったのです。

また、今回の食用色素は、こんな感じになるのですが、食用色素にこだわらず、アートフラワーの色粉が手に入ったので、例えば、赤と黄色を自分で合わせて、この色は、何色を混ぜているかな?という流れでもいいなと思っています。9月末には、その流れをアップしますね。

で、今回は、お友達自身が実験をやるのがメインです。

じゃあ、青緑黄色で、実験してみよう!ということでやってみました。

結果から言うと、

黄青色は単独で上がっていきます。緑は、上がっていくと、黄青色に分かれます。だから、わかりやすいように緑青黄色をやってみました。

まずは、実験の様子を、画像にコメント入れながら、下記でご紹介!

クリックすると、コメントが見られます。

ここまでの補足・・・

点を打つのは、本当は、小さい方がいいです。

でも、ただ小さいだけでは、濃くなりません。

一回点を打つと、それを乾かします。そしてその上にまた点を打ちます。

乾く前に打つと、まだ水が染みていて、どんどん広がってしまい、大きな点になって、よくないです。

でも、低学年のお友達は、そうはいかないので、ある程度、広がって(太くなって)も、良しとしました。

展開している間、

・本当は、風などの影響があってはいけないので、蓋をしたり、ゆらさないようにしないといけない

・どこまでも上にあげたらいいってわけではない。ここまで上がった内のここまで青は上がった。黄色は上がったということで、判断しないといけない

・今回わかりにくければ、アルコールなど、違うもので展開させてもいい

などと説明ました。

チップは、寝せたらこぼれるので、ペットボトルのキャップに置くようにしました。

結果は・・・

画像のように、

緑色は、青と黄色が混ざっているということがわかりました。

もう少し上げると、高さの比較もできます。

 

事前準備で行ったのは、こんな感じです。

定性ろ紙ではなく、定量ろ紙を使っています。

定量ろ紙は、目が細かいんじゃないかな?定性ろ紙よりお高い。

同じく、水で展開しています。

左は、小さく上手に何度も点を打ちました。

濃く表れていますね。

右は、わかりやすくするために、点ではなく、線にしたと思います。

また、左下に黒い点があると思いますが、これはほとんど上がらなかった黒色食用色素です。

事前準備の方が、くっきりできているのですが、

おそらく、

溶液が濃かったこと、点の打ち方が上手だったこと、定性ろ紙だったこと?

などが、くっきりしたことに影響したんだと思います。

まあ、今回は、お友達には、緑が青と黄色でできているってことがわかったので、良しとしました。

もっとはっきり、別れさせるには、下記のように、

最初に水で展開した後に、乾かして、その後アルコールで展開させるという、二軸展開させるのもいいです。

ってことで、

食用色素の緑は、青と黄色でできているってことがわかったので、工作です。

いろいろな色の水性ペンを使いました。

定性ろ紙の丸いものを使い、点を打って、アルコールで展開させて、朝顔のような模様を作りました。

今回、水ではなく、アルコールにしたのは、水だと、広がりすぎて、美しくないからです。

でも、アルコールにしたら、色がいろいろ混ざっている!というのが、ちょっとわかりにくかったかも

画像をクリックすると、コメントも入れています。

丸いろ紙の観察について、もう少し詳しく書いておきますね。

下記の画像は、アルコールでなく、料理酒を使いました。

画像をクリックすると、コメントが読めます。

 

こちらの画像は、そういったことを考慮して、最初に水で展開させた後に、乾かして90度回転させてアルコールで展開させたインクのようすです。

こういった方法で、2軸展開させて、分離すると、もっと詳しく、ペーパークロマトグラフィーもどきの実験を行うことができます。

もう一つ、画像中の丸い枠内のものは、他と比べて、まあるく広がっていないことがわかりますか?

これだけ、水で広げたものです。

アルコールの方は、まあるく広がるのに、水は違います。

おそらく、表面張力のせいじゃないかな?って教えてもらったんだけど、KUBOさんには、上手に説明できません。ごめんね。

今回、お友達には、黄色緑青の3個を分離してもらいました。

案外点を打つのに慎重にやったので、これくらいの数がいいなと思いました。

演示で、黒・赤などは、どんなに展開できるかをやってあげたらよかったなと思いました。

食用の黒赤紫色素は、他の色は混ざっていないと思います。

また、黒は、前の方の画像にあるように、ほとんど上がりません。

 

 

今回、どのくらいの濃さの溶液を、どのくらい準備したらよいかわからなかったのですが、

準備したのは、

青黄色は、30㏄についている耳かきみたいなのを20杯

緑は、50㏄に50杯

それを、1㏄弱マイクロチューブに準備しました。35個分。

一人それぞれの色のマイクロチューブを使いました。

35人を4回行いました。

マイクロチューブは、各回使いまわしたのですがまだまだ、残っています。冷蔵庫で保存しています。

 

色素は、ネットで購入しました。

ろ紙もネット。

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