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こんなところに科学の芽!?お釜の摘

今回は、こちらのご紹介!

お茶のお釜です。鐶付が、海老さんでなかなかおしゃれでしょう。

見えるかな?

でも、今日の主役は、こちらです。

お釜の蓋のつまみ(摘)です。

お茶をたてるときには、

お湯がシュンシュン湧いた状態で、お釜からお湯を入れるのですが、

女性は、袱紗という布を使って、お釜の蓋を開けてお湯を入れます。でも、男性は、素手で蓋をあつかわなければいけません(表千家)。

 

毎回、「男の方は、熱くて熱くて、かわいそうだな」と思う、瞬間です。

さらにこのお釜は、追い打ちをかけます。

実は、この写真のお釜の摘の素材は、『銀』なのです。

よくあるのは、唐銅、黄銅のようですが、これは銀(南鐐)。

なぜ『銀の摘』が、追い打ちをかけて拷問とも言えるかというと・・・

銀は、金属中で、熱伝導率が最大なのです。

ウキャキャ!ですね。

男性ほんと、かわいそう!

 

でも、この摘、ちょっと工夫があります。

かたちです。ちょっとおしゃれでしょう?透かしがありますね。

この透かしのせいで、ただのつるんと真ん丸の球形の場合と違い、表面積が大きくなりますね。

それによって、放熱効果も増して、アチチがちょっと弱まると思います。

 

実は、このほかにも、工夫があって、お釜の摘は、ちょっとぐらぐらしています。

どうしてかというと、きっちりふさがれていないで、隙間があることにより、お釜からの水蒸気を逃すことができるようになるのです。

 

ってことで、お釜の摘をご紹介しました!

日常の科学の芽!皆さんも、見つけたら、ご報告くださいね!